月刊誌リジョイス 聖書日課 2023年5月10日(水)

創世記21章 主の御業を経験し強められる

  

主は、約束されたとおりサラを顧み…彼女は身ごもり、年老いたアブラハムとの間に男の子を産んだ。(創世記21:1-2)

 かつてアブラハムもサラも、息子が生まれることを信じられずに笑いましたが、今やイサク(「彼は笑う」という意味)が生まれて、彼らに喜びの笑いが与えられました。

 ところが、女奴隷であったハガルとアブラハムの間に生まれたイシュマエルがイサクをからかう(「笑う」という言葉の変化形)ことで、笑う場面から泣く場面に変わります。アブラハムのもとを出たハガルとイシュマエルは渇きのために死を目前にし、声をあげて泣きました。しかし主は、この声を聞き、彼らに水を与え、イシュマエルを一つの国民の父とします。

 イサクの誕生も、イシュマエルを大きな国民とすることも、かねてよりアブラハムに与えられていた約束(17章19、20節)の実現でした。

 このことがあってから、アビメレクが軍隊の長ピコルを伴ってやって来ます。軍隊の長がいるということは軍隊もいたのでしょう。友好的な態度をとる誓いを立てるよう、アブラハムに迫ります。かつて彼はアビメレクを恐れて、サラが自分の妻であることを隠しました。しかし、今は軍隊の圧力を前にしても、自分たちの井戸を取り戻すための誓いを要求します。イサクが生まれ、約束の実現を経験し、主への信頼を強めて人への恐れがなくなっていたのです。

 【祈り】 主よ、あなたの御業を経験することで、あなたへの信頼が強められますことを感謝します。

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