月刊誌リジョイス 聖書日課 2023年5月11日(木)

創世記22章 主が備えた小羊と祝福の約束

  

アブラハムは答えた。
「わたしの子よ、焼き尽くす献げ物の小羊はきっと神が備えてくださる。」(創世記22:8)

 イサクが誕生したことで、アブラハムの子孫が海辺の砂のように増えるという約束が、実現に向けて動き出しました。ところが、神は独り子イサクを焼き尽くす献げ物とするようにお命じになります。

 かつてアブラハムは、子孫を増やすという主の約束が実現するように、女奴隷ハガルとの間に子どもをもうけました。主の約束を信じられず、割り引いて実現させようとしたのです。しかし、年老いた妻が子どもを産むという奇跡を経験したアブラハムは、約束を実現する主への信仰を強められていました。翌朝早く、イサクをささげるために出発します。

 イサクを祭壇の上に載せ、刃物を取って屠ろうとした時、主の御使いがアブラハムを止めます。代わりに主が備えてくださった雄羊をささげました。こうして主の約束は失われませんでした。主は改めて、約束の言葉を繰り返されます。子孫を海辺の砂のように増やす約束、地上の諸国民がアブラハムの子孫によって祝福される約束を繰り返します。

 後にソロモンが、イサクが祭壇に載せられたモリヤの地にエルサレム神殿を建てます。このエルサレムで、アブラハムの子孫として生まれるイエス・キリストが小羊としてささげられ、諸国民に祝福を得させます。

 【祈り】 主よ、あなたが備えてくださった小羊キリストによって祝福を得ました。約束の実現を感謝します。

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