レビ12章 新しい命の誕生に関わる汚れと清め
祭司が産婦のために贖いの儀式を行うと、彼女は清められる。(レビ12:8)
きょうの箇所は、出産に関わる汚れと清めについての規定が記されています。出産が汚れていると聞くと、新しい命の誕生は喜ばしいことなのになぜ「汚れ」とされているのかと疑問に思います。もちろん、「出産」自体が汚れたものと考えられていたわけではないでしょう。創世記1章に「産めよ、増えよ」とありますから、出産は神のご命令であり祝福であります。しかし、今もそうですが、当時の出産は死と隣り合わせでした。聖書にはヤコブの妻ラケルなど女性たちが出産時に亡くなったことを伝えています。また、出産後の女性の回復の期間も必要です。いずれにしても、主は出産後を特別に配慮を必要とする期間として定められました。
定められた清めの期間が終わると、女性は礼拝を献げることを通して再び共同体に復帰することが認められています。この期間、汚れた者としての自覚と、その汚れが主によって贖われることを経験しますから、この礼拝は出産した女性にとって特別な礼拝となるでしょう。私たちもまた、自らの罪を自覚し、主イエスの十字架によって罪が贖われた喜びと感謝のうちに新しい命を生きる者として礼拝を献げています。きょうも、主イエスによって与えられた新しい命を喜ぶ者として歩んでまいりましょう。
【祈り】 聖なる神よ。きょうも、主イエスの十字架の贖いによって与えられた新しい命に生かしてください。
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