あさのことば 2022年4月 3日(日)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

中山仰(花見川キリスト教会牧師)

中山仰(花見川キリスト教会牧師)

メッセージ: 愛のサイン



 おはようございます。花見川キリスト教会の牧師、中山仰です。
 絵画のサインには、作者の名前を文字で書く以外にも、いろいろな方法があります。絵の中に自分を登場人物として描いたり、船のマストに自分の名でサインする、などです。ミケランジェロは、名画「最後の審判」の中にあるものを、自らに似せて登場させました。皮を剥がれて死んだとされるイエスさまの弟子バルトロマイ。その剥がれた皮が、ミケランジェロの自画像なんだそうです。

 新約聖書のマルコによる福音書の中にも、著者によるサインがあります。主イエスが、十字架に架けられるために逮捕される時、一人の若者は逃げてしまったと記されています(マルコ14:51)。その若者とは、著者であるマルコです。イエスさまを裏切ったのは、イスカリオテのユダだけではなく、他の弟子たちもみな同様であり、自分もその一員であることをサインとして残したと私は思っています。

 そして、私たちみんなの心の中にも、イエスさまが刻み付けたサインがあります。それは、やらなければならないことがあるのに、それをしないで、やってはいけないことをしてしまう「罪の意識」です。

 イエス・キリストの十字架は、一見、私たちとかかわりがないように思えます。ですが、その十字架の死が、私の罪の身代わりであるとしたら、どうでしょうか。それまでにして、この私の罪を取り去るのですから、愛と呼ぶしかありません。その時、心に生まれる罪意識は、悔い改めに導かれます。それは、十字架にあらわされたイエスさまの愛によって、あなたの心に刻まれるキリストのサインとなるのではないでしょうか。

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