あさのことば 2023年9月28日(木)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

中山仰(花見川キリスト教会牧師)

中山仰(花見川キリスト教会牧師)

メッセージ: 母の愛



 おはようございます。花見川キリスト教会牧師の中山仰です。
 私は、高知県にあるキリスト教学校・清和女子中高等学校で、都合15年働かせていただきました。

 教職員全員クリスチャンで、毎朝チャペルで15分の礼拝があります。礼拝の担当は、毎週月曜日は校長、火曜日は宗教主任、水曜日は近隣の牧師たち、木曜日・金曜日は教員が交代で、順番に聖書のお話や証をします。いろいろ良いお話を聞きましたが、特に記憶に残っているのは、当時教頭であったY教師のことです。

 多くの兄弟の末っ子で、お母さんに甘えて育ったそうですが、担当の時の話の内容は様々でしたが、礼拝時に歌う讃美歌は、毎回必ず510番でした。その歌詞の1節は、「まぼろしの影を追いて うき世にさまよい、うつろう花にさそわれゆく 汝が身のはかなさ。」折返しは、「春は軒の雨、秋は庭の露、母はなみだ乾くまなく、祈ると知らずや。」(讃美歌510:1)というものです。2、3節もよい歌詞ですが、特に4節は胸に迫る歌詞です。「汝がためにいのる母の いつまで世にあらん、とわに悔ゆる日のこぬまに、とく神にかえれ。」(讃美歌510:4)とあります。

 旧約聖書には、必死に神に祈り、子どもが与えられた「ハンナ」という女性が登場します。旧約の時代に子どもがない場合、神からの相続を与えられないために、財産がもらえません。二重の悲しみを味わうことになります。彼女は、徹底的に神の前に砕けた心をもって、必死に祈り続けました。主なる神は、彼女の祈りを聞き上げて、預言者となるサムエルが誕生します。母親の熱い祈りに支えられて、私たちは成長します。母をも恵まれる神に感謝します。

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