あさのことば 2023年12月25日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小堀昇(花小金井教会牧師)

小堀昇(花小金井教会牧師)

メッセージ: 神の力の祭り



 皆さん、お元気にお過ごしですか。私は、日本キリスト改革派花小金井教会牧師の小堀昇と申します。
 今日もご一緒に神様を見上げて歩んでまいりましょう。

 皆さん、クリスマスおめでとうございます。クリスマス、それは実に不思議な出来事です。救い主イエス・キリストが、地位も名誉もない、母マリヤの胎を通し、この地上に来てくださった。しかも、救い主のしるしは、「布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子」(ルカ2:12)、それでありました。この光景は、絵画などでは、幸せに満ちた若い夫婦の優しい眼差しで守られ、実に美しく描かれています。

 しかし実際には、救い主の誕生としては余りにも不釣り合いです。そして、その不釣り合いは、救いが、「神」であるのに「人」となられて、「王」であるのに「しもべ」となられて、「富んでいる」のに「貧しい者」となられた、そこに共通しています。しかし、最大の不釣り合いは、神が胎児となられた、赤ちゃんとなられたということです。神が1から100まで人の手によって守られなければならない、一番小さな存在になってくださったという事です。

 しかし、神が一番小さな存在になってくださったからこそ、私たちは、安心して神の下に近付く事ができるのです。神が私たちの弱さをまとってくださった、だからこそ、私たちもまた、安心して神の御前に自分自身の弱さをさらけ出すことができます。この世界は、富と力を神として生きています。しかし、自分の弱さを認め、貧しさを認め、罪と不信仰を後にして、イエスに従う者を、神は、十重二十重に囲んでくださいます。

 どうか、胎児となられた、赤ちゃんとなられた、神、イエス・キリストを信じて、私たちも一回だけの人生、どうか、永遠の命をいただいて、素敵なクリスマスをお過ごしください。それではまた、ごきげんよう。

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