キリストへの時間 2023年11月26日(日)放送  キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

唐見敏徳(忠海教会牧師)

唐見敏徳(忠海教会牧師)

メッセージ: リスクと安心 ♪「『受けとろう』歌:ノア」

【高知放送】
     

【南海放送】
     

 「キリストへの時間」をお聞きの皆さん、おはようございます。忠海教会の唐見です。

 今年の5月、新型コロナウイルス感染症の取り扱いに関する法的な位置づけが変わりました。外出の自粛要請や入院勧告などの措置をとることのできる「2類感染症」から、季節性インフルエンザと同じ「5類感染症」になりました。最初は様子見といった雰囲気でしたが、6月に入ったあたりから、本格的に活動が再開していったような感じがします。教会のある忠海では、6月以降、お祭りなどの地域行事が4年ぶりにすべて行われました。

 私がチャプレンとして奉仕している聖恵会という施設では、朝のチャペルが4年ぶりに対面で行われるようになりました。2020年の緊急事態宣言以降、感染拡大防止の観点から、毎朝のチャペルが館内放送に変わりました。館内放送にもよい点はあるのですが、それでもやはり、ともに一つの場所に集まって行うチャペルとは違います。対面でのチャペルが再開されたことは、個人的にはとても大きな出来事の一つです。同じように、2009年に忠海に招かれてからずっと関わっている、障がいを持つクリスチャンの活動「広島障がい者キリスト伝道会」の活動も、4年ぶりに再開されました。機関紙を発行し、7月には松山で開催された全国の障がいを持つクリスチャンの集いにも参加できました。

 このように、いろいろな活動がリスタートしたわけですが、すべてが順調だったわけではありません。それどころか、この夏、忠海では、これまで以上に新型コロナ感染者が増加する事態が起きました。いわゆる第9波です。私の身近なところでも感染者がかなりいて、8月に2回、会堂での礼拝を休止することになりました。なかなか思い通りにはいかないものだなと感じつつも、なるべくしてなったのだとも思いました。考えてみれば当然のことですが、新型コロナウイルスの法的な位置づけが第5類に変更されたからといって、コロナウイルスそのものが消滅したわけではありません。社会のいろいろな活動が再開され、人と接する機会が増えれば、当然のことながら感染リスクは高まります。これがウィズコロナなんだ、と改めて考えさせられました。

 そして、これは別に新型コロナウイルスに限ったことではないな、とも思いました。わたしたちの身の周りに、そして実は、わたしたち自身の内にも、天文学的な数のウイルスや細菌が、潜在的なリスク要因として存在しています。実際、人の健康を損なうリスクを数え上げればきりがないでしょう。地震や津波、大雨など、自然災害がいつ襲ってくるかもわかりません。わたしたちの人生には、さまざまなリスクが存在し、そして、それらをすべて無くすことは不可能です。

 聖書に、イエス・キリストが戦争や地震、飢饉、疫病などに触れ、これらは起こるに決まっている、と言われている箇所があります。神を信じればその人は絶対病気にならないとか、地震や大雨などの自然災害に遭わない、ということは、残念ながら聖書には書いてありません。どれほど熱心で敬虔な信者でも、病気になるときはなりますし、自然災害に見舞われることも、事件に巻き込まれることもあります。その意味で、聖書は、人生のリスクをゼロにすることはできない、といいます。

 しかし、同時に聖書は、人生のあらゆるリスクを超える希望を語っています。「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」(1コリント10:13)わたしたちの人生から、すべてのリスクを取り除くことはできません。しかし、神とともにある人の人生には、それらを乗り越える安心が与えられるのです。



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