ここでは、「無知な者」と「思慮深い人」とが対比されます。「無知な者」とは、良き備えを怠り、高慢で怒りっぽく、浅はかな者のことです。他方「思慮深い人」とは日頃から備えをなし、柔和で謙遜であり、軽率に判断し行動しない人のことです。もちろんここで言う知恵とは、自分の知識やこの世の知恵によってうまくこの世を渡っていくような賢さではありません。神に依り頼み、神の導きや助けを祈り求める祈りの生活に根づいている賢さです。一言で言えば、神を畏れることです。わが子よ、知恵を得てわたしの心を楽しませよ。
そうすれば
わたしを嘲る者に言葉を返すことができる。(箴言27:11)