ダビデはイスラエルの人口調査をすることによって、神の激しい怒りを買いました(サム下24章)。それは調査を命じる者が、その民を所有していること、また一人一人に対して力を持つことを意味しているからだと考えられます。人は自分の齢、財産、学力、経歴など何でも数えたがるものです。そうすることによってあたかも自分自身が命の所有者であり、命の保証もそこにあると勘違いしてしまうのです。しかし命を含め、すべてのものは神の所有です。イスラエルの民は人口調査において、自分たちが王でも国家でもなく、神に属する者であることを、命の代償を支払うことによって示しました。登録に際して、各自は命の代償を主に支払わねばならない。登録することによって彼らに災いがふりかからぬためである。(出エジプト30:12)