月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年12月12日(土)

ミカ1章 同胞のために嘆き悲しむ

  

このため、わたしは悲しみの声をあげ
泣き叫び、裸、はだしで歩き回り
山犬のように悲しみの声をあげ
駝鳥のように嘆く。
まことに、痛手はいやし難く
ユダにまで及び、わが民の門エルサレムに達する。(ミカ1:8-9)

 ミカは南王国ユダの王ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代に活躍した紀元前8世紀の預言者です。北王国イスラエルではホセア、南王国ユダではイザヤが、同時代の預言者として活躍しました。

 同じ時期に何人もの預言者が現れてきた背後には、繁栄の時代の中で、高ぶりと偶像崇拝の罪に浸る両王国の深刻な罪があったからです。

 ミカが見た幻は、神の裁きが北イスラエルだけではなく南ユダにまで及ぶという恐ろしいものでした(9節)。南ユダの滅亡を語った最初の預言者、それがミカでした。

 ミカはその幻を見て泣き叫び、裸、はだしで歩き回ります。荒野や廃墟の中にいる山犬や駝鳥のように悲しみの声をあげて嘆きます(8節)。

 主の悲しみと嘆きがここにあります(ルカ19章41節)。ただ懲らしめ滅ぼすことが神の目的ではなく、刑罰を通して悔い改めることを神は望んでおられるのです。

 「諸国の民よ、皆聞け」と、神はきょうも私たちに呼びかけておられます(2節)。同胞や隣人が失われてしまう悲しみに心を痛め、救いのために熱心に執り成しの祈りを献げようではありませんか。

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