月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年12月26日(土)

マタイ2章1-12節 東方からも導かれる

  

学者たちはその星を見て喜びにあふれた。家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。(マタイ2:10-11)

 クリスマスは、困難な伝道状況に希望を与える出来事です。

 ユダヤ人の王の誕生を祝いたいと東方から博士たちがはるばる訪ねて来たからです。おそらく天文学者で、自分たちの研究の実りを信じています。また彼らは、世界の救いを待望していたようです。

 救いの光、啓示の光は、空しく日々を過ごしていた人をも、自ら真理を探求する人をも照らし出します。孔子は「朝に真理を聴けば、夕べに死んでも悔いがない」と言いました。真理を愛する人は、真理に全存在をかけます。

 宝の箱からささげられた品は学者の研究道具であったかもしれません。そうであれば最高の宝、誇りそのものです。何より、星に、つまり自分の学問にではなく、救い主に導かれる新しい人生へと出発します。この幼子こそ真理であると証言するのです。

 心を砕いて祈りつつ教会にお誘いした友人知人が来てくれなかったクリスマスの後の寂しさを知っています。しかし、神はなお東方からやってくる選びの民をとらえ、導かれます。その日のために教会は、福音の真理をその生き方をもって証言し続けます。

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