月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年2月 4日(木)

サムエル下22章 貧しい民を救い上げる主

  

あなたは貧しい民を救い上げ
御目は驕る者を引き下ろされる。
主よ、あなたはわたしのともし火
主はわたしの闇を照らしてくださる。(サムエル下22:28-29)

 サムエル記の初めにはハンナの歌があります。「貧しい者を芥の中から高く上げ」てくださる主の憐れみが賛美されています(サム上2章8節)。サムエル記の終わりには、全体を囲むようにして、やはり「貧しい民を救い上げ」てくださる主を賛美するダビデの歌が置かれています。羊飼いの少年にすぎなかったダビデが数々の苦難を経て王としてイスラエルを治めた歴史が、サムエル記に記されていました。賛歌で歌われることを主は現実に実行してくださるお方です。

 ダビデの歩みには、「死の波がわたしを囲み」(5節)、もはやこれまでと思えるような危機もありました。しかし「苦難の中から主を呼び求め」ると、「叫びは御耳に届く」のです(7節)。「地は揺れ動き、天の基は震え、揺らぐ」(8節)ほどの怒りをもって主は介入してくださり、力があって勝ち誇っていた敵の手から「救い出され」ます(18節)。貧しく弱い者であったのに、「戦う力をわたしの身に帯びさせ」てくださるのです(40節)。

 ダビデの主は、私たちの神です。私たちの生きる現実にも介入してくださいます。

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