月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年2月20日(土)

エズラ6章 主がアッシリアの王の心を彼らに向け

  

捕囚の子らは、第一の月の14日に過越祭を行った。…イスラエルの神なる主を尋ね求めて、その地の諸民族の汚れを離れて来た人々も、皆、過越のいけにえにあずかった。…主がアッシリアの王の心を彼らに向け、イスラエルの神の神殿を再建する工事を支援させて、彼らに喜びを与えられたからである。(エズラ6:19,21-22)

 ダレイオス王は、ペルシア帝国全体を20の州に分けて組織化し、繁栄の礎を築いたとされます。彼はキュロス王の勅令を確認してエルサレム神殿の再建を認めるだけでなく、積極的に支援しました。再建された神殿で自分と息子たちのために祈ることを求めもしたのです(10節)。

 エズラ記は、「主がアッシリアの王の心を彼らに向け」と語ります。アッシリアを受け継ぐ帝国の王として、ダレイオス王がアッシリアの王と呼ばれます。かつて神の裁きの器として用いられたアッシリアが、今や神の憐れみの器として用いられるのです。主なる神が人の心を動かされるのであると、そして、歴史を支配される神の御計画の神秘を思わざるを得ません。

 建築は順調に進み、およそ5年で完成しました。神殿が奉献され、そのおよそ1月後に過越祭が行われました。「主を尋ね求めて、その地の諸民族の汚れを離れて来た人々も皆」、過越を祝いました。神は、イスラエルの民だけでなく、多くの民を招いて、このことを成し遂げられました。今、私たちも、神の不思議な御計画によって、神の御前に招かれています。

Copyright (C) 2021 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.