王妃エステルの酒宴に招かれ、得意絶頂のハマンはモルデカイを処刑する準備を進めていました。ところがその夜、王は眠ることができなかったため、宮廷の日誌を持って来させて読ませます。そこにはかつてモルデカイが王の暗殺を防いだことが記録されていました。王はモルデカイに何一つ栄誉が与えられていなかったことを知ります。ちょうどそのとき庭にやって来たハマンに「王が栄誉を与えることを望む者には、何をすればよいか」と尋ねます。ハマンはてっきりそれは自分のことだと勘違いし、「その者に王の服を着せ、王の馬に乗せて町を行進させるように」と進言します。王はモルデカイに対してその通りにするように命じ、ハマンは従います。ハマンはその日、悲しみながら帰途に就きます。そのうちの知恵ある者もゼレシュも彼に言った。「モルデカイはユダヤ人の血筋の者で、その前で落ち目になりだしたら、あなたにはもう勝ち目はなく、あなたはその前でただ落ちぶれるだけです。」(エステル6:13)