月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年10月22日(金)

詩編123編 主よ、憐れんでください

  

わたしたちを憐れんでください。
主よ、わたしたちを憐れんでください。
わたしたちはあまりにも恥に飽かされています。(詩編123:3)

 教会の歴史の中で絶えず歌われて来た賛美の歌(聖歌)に「キリエ・エレイソン」があります。いろいろなメロディで歌われましたが、言葉は同じです。「主よ、憐れんでください」を意味します。

 神を信じて歩む信仰者は、絶えず侮り、嘲笑、批判に晒されてきました。その中にはまったくの誤解もあり、大きく心を切り裂くような攻撃もあります。そのとき、相手に何もできず、悔し涙にくれるということもあったでしょう。嘆かわしさに、生きる望みも失ってしまうこともありましょう。

 そのような神の民を支えてきたものは祈りです。それは叫びに近い祈りでありました。「主よ、わたしを憐れんでください」、ただそれだけしか言葉になりません。けれども、この一言の祈りの言葉こそ神を信じて天の国を目指す者の切なる祈りです。この言葉がある限り、私たちの祈りは決して消滅などしません。

 私たちは、どんな悲哀の中でも「キリエ・エレイソン」と祈る特権、まさしく天の国を憧れる者の特権を与えられています。

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