月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年12月 6日(月)

歴代下36章11-23節 神殿再建に動くペルシアの王キュロス

  

「ペルシアの王キュロスはこう言う。
天にいます神、主は、地上のすべての国をわたしに賜った。この主がユダのエルサレムに御自分の神殿を建てることをわたしに命じられた。あなたたちの中で主の民に属する者はだれでも、上って行くがよい。神なる主がその者と共にいてくださるように。」(歴代下36:23)

 ダビデが準備し、ソロモンが完成させ、ヨシヤら正しき王の尽力が献げられた神殿は、幾多の神の憐れみが注がれたにも関わらず、幾度もの立ち帰りの機会が与えられたにも関わらず、幾重にも王と民とに汚されることで、ついに神の怒りを受けることになりました。

 神が遣わされたバビロンによって「神殿には火が放たれ、エルサレムの城壁は崩され、宮殿はすべて灰燼に帰し、貴重な品々はことごとく破壊され」ました(19節)。多くの民がバビロンに連れて行かれることにもなりました。が、その結末に至ることで、「この地はついに安息を取り戻した」(21節)と記されます。神殿に巣を張った大きな罪を誰も取り除くことはできませんでした。大きな悪の流れを止めることはできませんでした。しかし、心ある貧しき者たちは涙を流し、悲しみを叫び、神の憐れみを祈り求めていました。神は神殿を壊すことで、その意味を回復されます。さらに、その先に新しい神殿をペルシアの王をも用いて準備されます。もう一度やり直すためです。

 神はいつでも、どこからでも私たちに希望を与えてくださいます。「神なる主がその者と共にいてくださるように」。

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