月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年12月10日(金)

ナホム2章 神の時を待つ

  

見よ、良い知らせを伝え
平和を告げる者の足は山の上を行く。

主はヤコブの誇りを回復される
イスラエルの誇りも同じように。
略奪する者が彼らを略奪し
その枝を荒らしはしたが。(ナホム2:1,3)

 2章には、アッシリアの首都ニネベの町が外国の軍隊に攻められ、陥落する時の混乱状態が描かれています。このとき、既に北イスラエル王国はアッシリアによって滅ぼされ、南ユダ王国も脅威にさらされていました。それはイスラエルが罪を犯したからです。神はアッシリアを用いて、神の民イスラエルを懲らしめられたのでした。

 とは言え、アッシリアの罪が赦されるわけではありません。3節後半の描写は、アッシリアの略奪があまりにも残虐であり、無慈悲であったことを言い表しています。アッシリアは神の道具として用いられましたが、彼らの悪は甚だしく、決して神の喜ばれるものではありません。彼らが自らの邪悪さのゆえに滅ぼされることを通して、神の義が打ち立てられます。ですから、ニネベの陥落が「良い知らせ」なのです。

 私たちも、しばしば邪悪な存在に苦しめられることがあります。しかし、神は必ずや、その罪を問われるお方です。また同時に、神は無意味なことは決してなさいません。その苦しみには、きっと意味があるのです。自ら悔い改めるべき点はしっかりと悔い改め、神による解決の時を忍耐強く、希望をもって待ちましょう。

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