月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年12月12日(日)

イザヤ35章 恐れと不安のただ中に主は来られる

  

心おののく人々に言え。
「雄々しくあれ、恐れるな。
見よ、あなたたちの神を。
敵を打ち、悪に報いる神が来られる。
神は来て、あなたたちを救われる。」(イザヤ35:4)

 1節で「荒れ地よ」と呼びかけられています。これはシオンの民、私たちのことです。3節で「弱った手」、「よろめく膝」とあり、4節で「心おののく人々」とありますが、これが民の現状です。「雄々しくあれ、恐れるな」と呼びかけられているのは、とても雄々しくなんていられない、何かに恐怖しなければならない現状がそこにはあったということでしょう。5節でも、「見えない人」、「聞こえない人」と言われています。悩みや恐怖のあまりに目を覆うような、声も上げられない現実があります。そういう人びとに対して、今イザヤが呼びかけていることが分かります。そういった苦しみのただ中に神は来られ、敵と戦い、救おうとされます。平和とは言えない中に、御子は来られるのです。

 私たちもこの年、いいえ、昨年より、不安と恐れの中で生活してきました。心折れそうな現実がコロナ禍のなかであったと想像いたします。平和ではない現状が確かにあった。そこを直視した時に、そこに救い主が来られる。これが預言者からの希望の託宣です。

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