月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年12月22日(水)

ルカ1章67-75節 救いの角による敵からの救い

  

「ほめたたえよ、イスラエルの神である主を。
主はその民を訪れて解放し、
我らのために救いの角を、
僕ダビデの家から起こされた。
昔から聖なる預言者たちの口を通して
語られたとおりに。
それは、我らの敵、
すべて我らを憎む者の手からの救い。」(ルカ1:68-71)

 ザカリアは聖霊に満たされて預言しました。イエス・キリストこそ神が私たちのためにダビデの家から起こされた「救いの角」です。「角」とは力の象徴です。野牛がその角によって敵と戦うように、「救いの角」であるイエス・キリストは私たちのために戦い、「我らの敵、すべて我らを憎む者の手からの救い」をもたらしてくださいます。

 では、「我らの敵」とはいったい誰のことでしょうか。当時のユダヤ人の多くはローマ帝国を敵とみなしていたかもしれません。しかし、ここで言われている敵とは、私たちが「恐れなく主に仕える」ことを妨げる敵であり、本質的にはサタンのことです(ルカ10章18、19節参照)。

 私たちはかつてサタンの支配下にあり、罪と過ちの中を歩み、死と滅びを恐れなければなりませんでした。しかし、神は私たちをサタンの手から救い出し、私たちが恐れなく主に仕えることができるよう「救いの角」を起こしてくださいました。それはただ神の契約に対する真実と憐れみのゆえです。

 私たちは感謝をもって神をほめたたえつつ、日々主に仕えて参りましょう。

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