月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年12月10日(土)

ヨハネ6章 恐れから解き放たれて生きる

  

イエスは言われた。「わたしだ。恐れることはない。」(ヨハネ6:20)

 パンの奇跡の後、弟子たちは舟に乗ってカファルナウムに向かいます。この時は、弟子たちだけで舟に乗り込み、対岸に向かいました。そこへ強い風が吹いて来て、湖が荒れ始めました。すると主イエスが湖の上を歩いて近づいて来られます。そのとき「彼らは恐れた」と語られています。弟子たちが恐れたのは何故でしょうか。主イエスが、漕ぎ悩んでいた彼らのところに近づいて来られたのです。喜んでもよかったと思いますが彼らは恐れました。

 主イエスはここで「わたしだ。恐れることはない」と言われます。この御言葉こそ、第五のしるしの中心です。「わたしである」という言葉は、ヨハネ福音書では特別な言葉です。「わたしは命のパンである」、「わたしはよい羊飼いである」など、「わたしは〜である」という言い方で主イエスはご自身のことを証ししておられます。「わたしである」は、モーセが神に召されたとき、神の名を問うたときの神の答えでもあります(出3章14節)。つまり、このとき、主はご自分が神であることを、ご自身の本来の姿を示されました。だから恐れたのです。

 しかし、主は「恐れることはない」と語られます。主イエスが私たちを恐れから解き放ち、神の前に立たせせてくださいます。

 【祈り】 聖なる神よ。主イエスのゆえに、恐れることなく、あなたにお仕えすることができますように。

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