月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年12月15日(木)

ヨハネ19章 十字架のキリストを見るために

  

ピラトはまた出て来て、言った。「見よ、あの男をあなたたちのところへ引き出そう。」…ピラトは、「見よ、この男だ」と言った。(ヨハネ19:4-5)

 主イエスは十字架にかけられる前に、ポンテオ・ピラトのもとで裁判にかけられます。ピラトは、主イエスが無罪であることに気づいていました。主イエスをなんとか釈放しようと試みますが、うまくいきません。そこで主イエスを群衆たちの前に引き出します。主イエスは、茨の冠をかぶせられ、紫の衣を着せられて、群衆たちの前に立たせられます。ユダヤ人の王の格好をさせられて嘲笑されたのです。ピラトは、群衆たちの前に出て来てこう呼びかけます。「見よ、この男を」。ピラトは「この人は、無力で弱い人ではないか。死刑にする必要などない」と言ったのです。

 「見よ、この男を」。これは「エッケ・ホモ(見よ、この人を)」というラテン語の言葉で知られています。この言葉は戯曲の題になり、書物の題になり、また讃美歌にもなった不思議な言葉です。「まぶねの中に、うぶごえあげ…、この人を見よ」(讃美歌121番)は由木康牧師が作詞された讃美歌です。

 ピラトはこの時の自らの口から出た言葉が、このようになるとは思ってもいなかったでしょう。しかし、神はこのピラトの口を通してもお語りになられました。神は私たちにもきょう、新しく語りかけられています。「見よ、この人を」と。

 【祈り】 神よ、十字架のイエスを私たちが御言葉に従って本当に見ることができるように目を開いてください。

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