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詩編102編
「苦難の中で呼び求める」


主よ、わたしの祈りを聞いてください。
この叫びがあなたに届きますように。
苦難がわたしを襲う日に
御顔を隠すことなく、御耳を向け
あなたを呼ぶとき、急いで答えてください。
(詩編 102編2節~3節)

 祈りは、私たち信仰者にとって、魂の呼吸だと言われます。それほど欠かすことができないものと考えられているのです。

 この詩編の2節で、詩人は「わたしの祈りを聞いてください」と叫んでいます。叫びとして呼び求めるほどに、心の中に大きな圧迫を感じているのです。

 詩人は「この叫びがあなたに届きますように」と祈ります。自分の心の中にある悩みと痛みを、どうしても神に聞き届けていただきたい、という願いがあふれているからです。

 そして、自分がさまざまな苦難を体験していることを正直に告白し、祈り求めているのです。詩人が感じている苦難は激しいものでした。ですから、「苦難がわたしを襲う」と語っています。

 苦難が襲う日、詩人はできるだけそれに耐えようと考えてはいません。むしろ、ただ神が自分を顧みてくださること、耳を向けて祈りを聞いてくださることを願い求めます。

 私たちもまた、自分の人生の中で、さまざまな苦難を体験します。しかし、そのときに私たちは、一人で苦しみに耐えるのではなく、祈りに応えてくださる神に呼び求めましょう。

岡本 惠

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