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詩編103編
「罪の赦しと病の癒し」


わたしの魂よ、主をたたえよ。
主の御計らいを何ひとつ忘れてはならない。
主はお前の罪をことごとく赦し
病をすべて癒し
命を墓から贖い出してくださる。
(詩編 103編2節~4節)

 詩人は神の豊かな恵みを思い出して、自分の魂に語っています。自分の魂に語るということは、神の前に深く瞑想するということでもあります。このとき、詩人が魂に語り掛けているのは「主の御計らい」です。これまで、主なる神がイスラエルの民に対して、また自分自身に対して、どれほど憐れみをもって導いてくださったかを思い起こしています。

 しかし、その中でも特に、「罪の赦し」と「病の癒し」について思い返しています。詩人は自分の罪がどれほど多いものかを知っていました。ですから、「主は、お前の罪をことごとく赦す」と語っているのです。

 さらに、「病をすべて癒す」とも語られています。罪の赦しは魂に対する癒しです。そして、さらに実際の体の病気についても、神は癒しを与えてくださる、と語られています。なぜなら、神は病に苦しみ、悲しんでいる人を決してお忘れになることはないからです。ですから、詩人は「命を墓から贖い出してくださる」と語ります。

 病気の癒しもまた、神が与えてくださる恵みです。神を見上げるとき、私たちは病もまた神の御手の中にあることを覚えて、神による癒しを待つことができるのです。

岡本 惠

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