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ハガイ1章
「わたしはあなたたちと共にいる」


主が預言者ハガイを遣わされたとき、彼の言葉を通して、彼らの神、主の御声に耳を傾けた。民は主を畏れ敬った。主の使者ハガイは、主の派遣に従い、民に告げて言った。「わたしはあなたたちと共にいる、と主は言われる。」
(ハガイ 1章12節~13節)

 ペルシアの寛容政策により、捕囚となっていた南ユダ王国の人たちにも帰国と神殿再建が許されました。しかし、先陣を切って希望に溢れて帰還した民を待ち受けていたのは、周辺諸民族との摩擦や経済的困窮でした。そのため、18年もの間、神殿再建は中断してしまいました。神は、預言者ハガイを通して、民があらがうことのできない状況とその時代のせいにして自己本位と不信仰に陥っていると、その罪をあらわにして反省を促されました。

 預言者ハガイの言葉に民は「耳を傾け」「主を畏れ敬った」とあるのは、あきらかに悔い改めが起こったのです。だから、主はその民に力強く「わたしはあなたたちと共にいる」と励まされました。

 確かに、私たちも困難な時代にあると言えます。伝道は進展せず、教会の生活や信仰の歩みはなかなか確固としたものにはなりません。しかし、どうにもならない現実を真っ直ぐ見るなら、そこに確かに支え導いてくださる神の御手も見えるはずです。

 苦しみもがく者を慰め励まし(エゼ16章6節)、いつも私たちと共にいてくださる神に感謝しましょう。

小川 洋(高松教会)

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