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出エジプト15章22節-18章
「愚かな不平さえ聞いてくださる主」


荒れ野に入ると、イスラエルの人々の共同体全体はモーセとアロンに向かって不平を述べ立てた。
(出エジプト 16章2節)

 エジプトから救い出されたイスラエルの人びとは、荒れ野での旅を続けていきます。その旅の中で繰り返されるのは、イスラエルの人びとの不平です。マラでは水が苦いと言い、シンの荒れ野では食べ物についての不平を述べ立てます。人びとは「エジプトの国で死んだ方がましだった」と、体験したばかりのすばらしい救いがなかったほうが良かったと言います。レフィディムに宿営すると飲み水がないことで不平を述べ始め、「なぜ、我々をエジプトから導き上ったのか」とモーセを批判します。

 驚くべきことに、主は彼らの不平を聞き入れてくださいます。主が実現してくださった救いの尊さを否定する不平であるにもかかわらず、主はイスラエルの人びとの必要を満たしてくださいました。苦い水を甘く変え、天からのパンであるマナを降らせ、岩から湧き出る水を与えられました。

 不平を述べるイスラエルの姿は、あまりにも恩知らずで、罪深く、愚かです。そんなイスラエルのためにマナを降らせる主は言われます。「あなたたちはこうして、わたしがあなたたちの神、主であることを知るようになる」(16章12節)。愚かな者をなおも憐れんでくださる主こそが、私たちの神なのです。

 

 【祈り】

 主よ、あなたのすばらしい御業を体験しても、すぐに不平を述べ立てる愚かな私たちを憐れんでください。

大西 良嗣(宝塚教会)

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