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民数記18-21章
「神の救いを見上げて命を得る」


「あなたは炎の蛇を造り、旗竿の先に掲げよ。蛇にかまれた者がそれを見上げれば、命を得る。」
(民数記 21章8節)

 イスラエルの民がホル山についたとき、アロンは死を迎えます。アロンを失った悲しみと不安もあったのでしょうか。民はまたしてもモーセに「なぜ、我々をエジプトから導き上ったのですか。荒れ野で死なせるためですか」と不平を言います。この不平は、エジプトから救い出し、約束された良い土地に導こうとされる神の、愛と善意を否定するものでした。そこで神は炎の蛇を民に送られ、多くの人が蛇にかまれて死にました。

 大変大きな罪を犯したことを知った民は、モーセに執り成しを依頼します。祈るモーセに神がお命じになったことは、青銅で炎の蛇を造り、旗竿の先に掲げることでした。蛇にかまれた者がそれを見上げれば命を得ると言われたのです。これは実に不思議な方法ですが、神が定められたという点に滅びを免れる根拠があるのです。

 主イエスは、「モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない」(ヨハ3章14節)と言われました。そしてその言葉のとおり、十字架の上で命をささげてくださいました。この主イエスを見上げるとき、私たちの罪は赦されるばかりか、永遠の命を得ることができるのです。

 

 【祈り】

 私たちの救われるために来てくださった主イエスをいつも救い主として見上げさせてください。

常石 召一(大阪教会)

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