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民数記22-25章
「神の言葉ははるか先を示す」


わたしには彼が見える。しかし、今はいない。
彼を仰いでいる。しかし、間近にではない。
ひとつの星がヤコブから進み出る。
(民数記 24章17節)

 イスラエルの民がモアブの草原に宿営したとき、モアブの王バラクは恐れました。彼らの数の多さと力を見て、すっかり怖気づいたのです。そこでバラクは、占い師として有名なバラムに、イスラエルを呪ってもらいたいと願いました。バラムは手厚い報酬を差し出されて目がくらみました。神に何度も警告を受けましたが、バラムの心が富に対する誘惑から自由になることはありませんでした。

 しかし、そのバラムを神は預言者としてお立てになりました。神は罪人を用いられます。バラムは神に示されて、今は見ることができないけれども、星のように人が仰ぎ見るべきお方が確かにイスラエルから出る、と預言しました。その通り、はるか後にイスラエル民族の中から救い主イエス・キリストがお生まれになりました。キリストは全ての人が見上げるべきお方、はるか昔から待ち望まれていたお方として来られたのです。

 人間は、目先の欲と目の前の出来事に振り回され、将来を見る力はありません。しかし神の言葉は、はるか先を確かに示します。

 救いはキリストにおいて既に私たちに起こったと同時に、はるかかなたに完成するのです。

 

 【祈り】

 目先のことに目を奪われることなく、ここにあり、またはるか先にある救いを見上げて歩ませてください。

常石 召一(大阪教会)

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