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ダニエル12章
「お前の道を行き憩いに入る」


「終わりまでお前の道を行き、憩いに入りなさい。」
(ダニエル 12章13節)

 燃え盛る炎、獅子の洞窟。異国の地での命を懸けた信仰の戦いがダニエル書には記されていました。それらの戦いを経て、ダニエル書の最後には、世界の「終わりの時」のことが記されています。ダニエルはそれを聞きますが、十分に理解することができません。すると、「もう行きなさい」と告げられます。「終わりの時」のことがすべて人間に明らかにされているわけではありません。しかし、ダニエルに対して神の言葉が最後に次のように告げられます。「終わりまでお前の道を行き、憩いに入りなさい」。ダニエルが憩いに入る道を歩むことが神の御心でした。

 旧約聖書に登場する信仰の先達たちは、長い道のりを旅しました。アブラハム、ヤコブ、ヨセフ、モーセ、ダビデ。彼らは何も期待できないような道の中で神の祝福を経験しました。問われるのはどこにいるかではありません。何をするかでもありません。それよりも大事なことはどなたと一緒に歩んでいるかです。

 主イエスは「わたしは道である」とおっしゃいました(ヨハ14章6節)。この方自身が「憩い」へと繋がる道です。どこであれ、どんな仕事であれ、どんな人間であれ、この方に繋がっているならば、その先には「憩い」が約束されています。

 

 【祈り】

 キリストと共に、憩いへと至る道を一歩ずつ踏み締めて歩んでいけますように。

大宮 季三(横浜中央教会)

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