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詩編106編
「反抗する民を救われる神の憐れみ」


ハレルヤ。
恵み深い主に感謝せよ、慈しみはとこしえに。
(詩編 106編1節)

 詩人は、ハレルヤと語り始め、同じ言葉で結び、神を賛美しています。しかし、賛美と賛美の間に、先祖たちの神への反抗の歴史を語ります。先祖たちは、紅海をわたり、エジプトを脱出できた神からの恵みを忘れて、欲望のままに神を試みました(6~14節)。ホレブで金の子牛の像を造り、拝みました(19、20節)。異教の偶像にのめり込み、息子や娘を偶像にささげて、国を血で汚しました(34~38節)。捕囚によって国が滅びるまでの、神への反抗の歴史が語られています。

 それにもかかわらず、今、詩人が救いの御業を賛美できるのはなぜでしょうか。それは、神が救いの契約をご自身の民のために思い起こされることを知っているからです(45節)。先祖たちを罪から救うという神の契約は変わることがありません。反抗する先祖たちに厳しい裁きを実行しながらも、その子孫を確実に救いへと導かれます。

 この契約は、詩人たちに受け継がれ、キリストをとおして今を生きる私たちに受け継がれています。神に反抗する気持ちを捨てきれないのに赦されている私たちは、「主をほめたたえよ」と高らかに賛美しながら、恵みと憐れみと赦しのなかで生かされているキリスト者なのです。

 

 【祈り】

 神よ、あなたに反抗することの多い私たちを憐れみ、赦し、救いの恵みを賛美させてください。

玉井 宣行(所沢ニューライフ教会)

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