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詩編110編
「世界の支配者主イエス」


わが主に賜った主の御言葉。
「わたしの右の座に就くがよい。
わたしはあなたの敵をあなたの足台としよう。」
(詩編 110編1節)

 この御言葉は、もともと王の即位式で用いられてきたものです。しかし、やがて、神の右に座す勝利と栄光のメシアを証し、賛美する言葉として読まれるようになりました。

 主なる神ご自身が栄光のうちに王を即位させ、ご自分の右の座に座らせられます。右の座は、絶対的な権威を表すしるしです。王は神の右に座し、神の支配を実行し、民のための仲介者となります。この王の支配は、敵への勝利においても表されます。神は敵を、王の足元に置かれます。敵に対して勝利されるのは神ご自身ですが、王もまたこの勝利にあずかり、神の力と栄光があらわされます。

 ペトロは聖霊降臨における説教で、この御言葉を引用しています。彼はキリストの復活によってこの王の即位が実現し、これからはキリストが神の右の座に着き、世を支配されることを告げ知らせました(使2章29節~35節)。

 このことは私たちに生きる力と望みを与えます。主イエスが天地万物を治めておられます。どんなに神に逆らう悪しき力が働いていても、この方こそが勝利者です。主イエスは私たちの救い主として今も救いのためにお働きになっておられます。賜物と恵みを与え、執り成しの祈りをしてくださっています。

 

 【祈り】

 天にいまし、全能の父なる神の右に座しておられる主イエス・キリストを仰ぎ見させてください。

長井 正人

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