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歴代上17章
「小さき者を顧みる主」


「神なる主よ、何故わたしを、わたしの家などを、ここまでお導きくださったのですか。」
(歴代上 17章16節)

 神はご自身のために神殿を建てようと願うダビデの思いに対して、ナタンを通して語られました。それは、「わたしのために住むべき家を建てるのはあなたではない」(4節)、「主が、あなたのために家を建てる」(10節)という約束です。さらに、「あなたの子の一人に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。この者がわたしのために家を建て、わたしは彼の王座をとこしえに堅く据える」とも語られます(11、12節)。

 この主の言葉はダビデ王朝の永続を約束する「ダビデ契約」と呼ばれています。キリスト教会は歴史を通して、この約束の中に、ダビデの子孫としてお生まれになったイエス・キリストの姿を見出してきました。

 ダビデはこの約束を受け、主の御前にひざまずき、祈りました。「神なる主よ、何故わたしを、わたしの家などを、ここまでお導きくださったのですか」(16節)。ダビデは自分が小さき者であることを自覚していました。小さき者が、ただ神の憐れみによって導かれた。ダビデはそう覚え、神の御前にひざまずくのです。

 神は、主イエスを通して、私たちをも救いへと導いてくださいました。私たちが優れていたわけではありません。ただ神の憐れみによるのです。主の大きな約束の前に、きょうもひざまずくことができますように。

 

 【祈り】

 神様。私たちをあなたの大きな約束に招いてくださり感謝します。

高内 信嗣(山田教会)

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