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歴代上18-20章
「行く先々で勝利を与える神」


主はダビデに、その行く先々で勝利を与えられた。
(歴代上 18章6節)

 18章からは、ダビデが周辺諸国との戦いに勝利を重ねる様子が記されています。ダビデはペリシテ人を討って征服し、モアブ人を隷属させました。脅威だったツォバの王ハダドエゼルを打ち破り、大量の戦利品を奪い取りました。さらにアラム人、エドム人、アンモン人との戦いにも勝利し、次々に周囲の国々を支配していきました。預言者ナタンを通して神が約束されたとおりでした。

 こうした征服や略奪は正しいことなのか、と戸惑いを覚えるかもしれません。ダビデ自身にも、血縁的に近い関係であったモアブ人やエドム人を討つことへの躊躇が全くなかったとは思えません。

 しかし、「主はダビデに、行く先々で勝利を与えられた」とあるように、神がダビデに勝利を与えることを良しとなさったのです。その背後には、約束の地にイスラエル王国を建て、ダビデの子孫の一人によって救いと平和への道を開くという神の計画がありました。これは神の戦いであり、そのために人を用いられるのです。

 現代に生きる私たちの戦いは血肉を相手にするものではなく、サタンとの戦いです。この世の力は圧倒的ですが、神はご自身の計画のために戦い、私たちにイエス・キリストにおいて勝利を与えてくださるのです。

 

 【祈り】

 この世での勝敗に振り回されずに、主にあって勝利者とされた歩みをすることができますように。

常石 召一(大阪教会)

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