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歴代上22-23章
「神の宮を建てる志と備え」


「あなたは、主がイスラエルのために、モーセにお授けになった掟と法を行うよう心掛けるなら、そのとき成し遂げることができる。」
(歴代上 22章13節)

 ダビデは、自分が立派な家に住んでいるのに、神の箱が天幕の下に置かれたままになっていることに心を痛めていました。そして神の憐れみによって重い罪を赦された感謝に突き動かされて、神のために神殿を建てることを願います。しかし、神は言われました。「あなたは多くの血を流し、大きな戦争を繰り返した。わたしの前で多くの血を大地に流したからには、あなたがわたしの名のために神殿を築くことは許されない」(22章8節)。

 神のためにとの思いが大きければ大きいほど、それを拒絶されたときの絶望や悲しみも深いはずです。気持ちが萎えてしまっても不思議ではありません。しかし、ダビデの思いが冷めることはありませんでした。

 息子のソロモンが神殿を建てるとの神の約束を聞いたダビデは、必要な材料を大量に集め、優れた人材を用意しました。そして、ソロモンと彼を支える高官たちに向かって、神の宮の建築に立ち上がるよう激励しました。その際に、神の掟と法を守り、心と魂を傾けて主を求めるならば、主が必ず共にいて成し遂げるようにしてくださる、と伝えました。

 このダビデの姿勢に、神への信頼と感謝に生きる信仰者の姿を見ることができます。

 

 【祈り】

 いつも共にいてくださるあなたに信頼し、主を求めることを第一とする歩みをさせてください。

常石 召一(大阪教会)

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