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詩編105編
「神の御顔を見ることの大切さ」


主を、主の御力を尋ね求め
常に御顔を求めよ。
(詩編 105編4節)

 お正月には、普段なかなか会えない親戚や旧友と久しぶりに顔を合わせるという人も多いでしょう。顔を見ることで、元気な様子が分かって安心したりします。

 聖書は、「常に御顔を求めよ」と命じ、神の顔を見ることの大切さを教えています。もちろん、神に人間のような顔があるわけではありませんし、神が元気かどうかを確認するわけでもありません。御顔を求めるとは、神がわたしを見てくださっていると信じ、その神の前に生きるということです。人の顔を見るのもいいですが、人に対してはしばしば顔色をうかがうということがあり、その変化を気にして不安を感じたりすることになります。しかし、神は、変わることのない愛をもって私たちを見ていてくださるお方です。人の顔色ではなく、神の御顔を求め、平安のうちに生きたいと思います。

 また、神は語られる方ですから、御顔を求めるとは、御言葉を聞くということでもあります。アウグスティヌスは、聖書を「この世での神の御顔」と言いました。聖書の言葉を読むとき、私たちは神の御顔を見るのです。そして、その御顔を「常に」求めるように教えられています。お正月だけでなく、毎日聖書を読み、神の御顔を求めましょう。

 

 【祈り】

 神よ、常に御顔を求め、あなたのまなざしのなかで、あなたの言葉を聞きつつ歩めますように。

石原 知弘(東京恩寵教会)

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