あさのことば 2021年10月18日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

野島邦夫(東京教会牧師)

野島邦夫(東京教会牧師)

メッセージ: コロナ禍の中の信仰 2双方向



 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の野島邦夫です。
 私は、今のコロナ禍が信仰と教会の大きな危機の時だと思います。今回のシリーズでは、いまこの時見逃してはならない幾つかの信仰の問題を考えます。

 「オンライン礼拝」は礼拝の代用になりうるのでしょうか。様々な意見があるでしょうが私は無理だと考えます。理由の一つは、オンライン礼拝では礼拝で必須の「神と会衆との、双方向の交わり」ができないことです。

 礼拝は、説教を聞く講演会、賛美歌を歌う集会、ではありません。礼拝では、会衆は神に対して賛美と信仰告白と献金によって、悔い改めと信仰を表明し感謝を捧げます。神は会衆に対してみ言葉と説教を通して赦しの恵みを与えます。実際の礼拝では、これらの要素は適切に交互に置かれていますが、要(かなめ)は神と会衆との双方向の交わりです。オンライン礼拝中継は、基本的に視聴するだけの一方向です。会衆の一人としての私の神への働きかけができません。これで礼拝になるのでしょうか。

 もちろんオンライン礼拝が無意味とは決して思いません。それどころか、実際に会衆が一つに集まる、それが感染の危機を持つという今、このような技術があることに感謝すべきです。しかし、決して代用にはなりません。今、神の前に会衆が一つに集まることの意味を深く考えるべきです。

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