小堀昇（花小金井教会牧師）

メッセージ： 十把一絡げではなく

　お元気にお過ごしですか。私は、西武新宿線花小金井駅南口徒歩7分、花小金井教会牧師の小堀昇と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

　聖書は、次のように語ります。｢イエスは、その人が横たわっているのを見、また、もう長い間病気であるのを知って、『良くなりたいか』と言われた。｣ヨハネによる福音書5章6節の御言葉です。ユダヤ人の祭りの日に、イエス様はエルサレムに上りました。多くの人々が、エルサレムに集まっていました。イエス様の周りには、群衆が集まっていたのです。そこで語れば、多くの人々を獲得する事ができたでしょう。

　しかしイエスは、一人の魂に心が向いていました。それは38年間もの間伏せっていた、一人の男に会うために、ベトザタの池に行ったのです。そして優しく「良くなりたいか」、このように言われました。この言葉を聞いて、人々から長い間忘れ去られていたこの男の人は、びっくりしたと思います。そして、イエス様を見上げたでしょう。

　この世界は、人々を十把一絡げに扱います。ともすれば、自分の利益のために人を利用する、そのようなこともあるかもしれません。しかし、イエス様は違うのです。人々を十把一絡げに扱うのではなくて、私やあなたをじっと見つめていてくださるお方です。

　イエス様は、あなたの全てを御存じの上で、純粋に、しかも初めから終わりまで、徹頭徹尾愛し抜いてくださって、近寄ってくださって、手を触れてくださって、そして「良くなりたいか」と言ってくださるお方です。私という一人の魂を、イエス様はじっと受け入れてくださるのです。この愛の呼びかけに、あなたも応答していこうではありませんか。イエス様は、あなたを愛しておられます。それではまた、ごきげんよう。