Rejoice 連携 カルヴィニズムる人たち #13 2020年1月1日放送

岩花玉男(大屋伝道所会員)

岩花玉男(大屋伝道所会員)




 左/2017年12月完成の50頭規模の新牛舎     右/牛の給餌
2017年12月完成の50頭規模の新牛舎   牛の給餌


Q どのような仕事をしておられるのですか

A 私は、兵庫県養父市で、「但馬牛」という江戸時代から歴史のある和牛の肉牛農家を営んでいます。飼養頭数は、母親牛120頭、9ヶ月齢までの子牛が70頭です。労働者は、家族経営なので、私と二人の息子、妻の合計4名です。面積は10ヘクタール、坪数にして約3万坪です。一日の作業は、朝5時半からの牛全頭の健康状態の確認に始まり、7時から飼料給与と糞尿処理、10時から病気の治療、午後2時から飼料給与、施設設備等の補修、夕方5時から糞尿処理、8時に牛全頭の見回りをしてから帰宅します。その他、牛の出産が年間に100回ありますので、随時その助産をします。


Q 仕事を始めるきっかけは何でしたか

A 私は、恩師であり後に大屋伝道所を開拓された三宅光長老が大阪の自宅で行っておられた家庭集会に導かれ、甲子園教会で受洗しました。1年後、三宅長老から伝道の一環として村おこしを始めたいので手伝ってくれないか、というお声がかかりました。それは、荒れ果てた山林を開拓して牛を飼うというものでした。1年間、兵庫県三田市にある関西学院大学の農場で実習を積み、26歳で大屋にやって来ました。経済支援は一切なく、当初は知識・技術・能力の不足などから、想像を絶する苦労を味わいました。


Q どのような聖書の御言葉に励まされていますか

A 開拓した農場は人里離れた山奥にあり、初めの数年間は電気も引かれていませんでした。その他諸々の苦難の中で心身ともに疲れ、主イエスに不平不満をぶつけていたときに、主は「わが子よ、主の鍛錬を軽んじてはいけない。主から懲らしめられても、力を落としてはいけない。なぜなら、主は愛する者を鍛え、子として受け入れる者を皆、鞭打たれるからである…」というヘブライ人への手紙12章5節以下の御言葉を与えて私の魂を捕らえてくださいました。その御言葉は、今日に至るまで私を励まし続けてくれています。同時に、三宅長老の主にある愛の深さに支えられました。また、大屋伝道所と甲子園教会の兄姉の愛によって支えられたことは、生涯忘れることができません。当時のことを今振り返ってみますと、今の私があるのはまことに奇跡です。それはまさに人知を遥かに超えた主の憐れみの故であると、主に心から感謝しています。アーメン。


Q 信仰者として心がけておられることがありますか

A 信徒として当然のことですが、日々霊の糧をいただくことを心がけています。私は本当に弱い者で、常に思い煩ったり落ち込んだりします。そういうときに御言葉に聴くと、本当に慰められて力を受けます。そこからまた新たな一歩を踏み出すことができます。生きることは、主の御言葉による以外ないと常に痛感させられています。


Q 活動をとおしてどんなことを目指しておられますか

A 私が飼養する但馬牛は、世界に誇る神戸ビーフの素牛です。この高級肉を多くの人に味わっていただきたいです。また、日本の食糧自給率は4割未満と言われます。私は今後さらに悪化するのではないかと思い、「我らの日用の糧を今日も与えたまえ」と主に祈ります。まことに力の無い者ですが、我が国の自給率向上のために僅かでも助けになれたらと励んでいます。


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