Rejoice 連携 カルヴィニズムる人たち #20 2020年8月1日放送

新井宣道(横浜中央教会長老)

新井宣道(横浜中央教会長老)




 左/30年間使い込んだ道具(ノミ、右2本)と現在愛用のもの(左2本)
 右/木工事を担当した横浜中央教会 新会堂(2016年竣工)
30年間使い込んだ道具(ノミ、右2本)と現在愛用のもの(左2本)  木工事を担当した横浜中央教会 新会堂(2016年竣工)



Q どのようなお仕事をしておられるのですか

A 私の職業は大工です。仕事の多くは木構造建築物の新築、リフォームですが、鉄筋コンクリート造マンションの内装などのリフォームも行います。


Q お仕事を始めるきっかけは何でしたか

A 高校卒業後、無気力で、今で言うフリーターのような状態でアルバイトを転々としていましたが、子供の時に「大工」になりたかったことを思い出し、この道に入りました。


Q どのような聖書の御言葉に励まされていますか

A ぺトロの手紙一、2章24節の、私たちが罪に対して死に、義によって生きるようになるために、主が身代わりとなり、十字架にかかってくださったという個所を思い起こす度に、自分が今、抱えている苦難や、試練(と思えるもの)など、どれほどのものかと思わされます。
 また、主に固く忠誠を誓いながらも三度否んでしまったペトロの姿と、詩編51編19節にある「……打ち砕かれ悔いる心を、神よ、あなたは侮られません」という御言葉を思い起こし、おごりや弱さによる、私達にありがちな、とんでもない失敗や罪をも承知で、助けの手を差し伸べてくださる救い主を証しする御言葉に力づけられます。


Q 信仰者として心がけておられることがありますか

A 日頃、仕事をいただいている会社と関連業者の方々にも私がキリスト教徒であることがかなり知られているという環境で、特に言動には気を付けなければと常々思います。特に納期が迫ってくると私自身が工事現場にピリピリとした空気を作り出している大発生源になっていることに気づきます。そういう時には言葉にもトゲが出てしまい反省することが度々あります。現場に、ある程度の緊張感は必要ですが、平静さは失わずに、ということは心がけています。「キリストの香りを放つ」ということがなんと次元の高いことかと思い知らされます。
 若い頃は、特に自信をつけることに飢えていたのだと思いますが、何かで成功すると、自分の実力の成果と錯覚し、随分と思い上がっていたなぁという反省のもと、今は成功しても失敗しても、その背後にある神様のお導きの意味を探っていきたいと思っています。
 それから、教会の中で起こるトラブルなどの原因に、神様から教会員を引き離そうとする力が働いていないかということについて、いつも敏感でいなくてはと気を付けています。


Q お仕事をとおしてどんなことを目指しておられますか

A 神様から与えられている木材などの資源を無駄なく、より良く用いて建築の分野で良いものを残し、神様が与えてくださっている素晴らしいものを、住む人に日常の生活の中で楽しんでいただきたいということ、負の面は、工事現場の産業廃棄物の問題です。近頃は多くの会社で産廃の分別などが進んでいますが、まだまだ建設会社の利益などが優先され、取り組みが遅れている会社も少なくない現状に心が痛みます。環境破壊を、できるところから少しでも抑えなければと常々思います。
 それから将来に多少なりとも不安を抱えている、特に若い方々に、「色々な業種で信仰を守りつつ、主日には喜んで礼拝をささげている先輩が多くいる」ということを、教会の交わりの中で実感していただきたいと思っています。

一覧へ戻る

Copyright (C) 2020 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.