Rejoice 連携 カルヴィニズムる人たち #21 2020年9月1日放送

李珍雅(筑波みことば伝道所会員)

李珍雅(筑波みことば伝道所会員)




 左/ アートセラピーは、教会などでグループで行うこともできます。
 右/ 自分の作品に込められた意味や思いなどを皆で分かちあっています。
アートセラピーは、教会などでグループで行うこともできます  自分の作品に込められた意味や思いなどを皆で分かちあっています



Q どのような活動をしておられるのですか

A 韓国では公立の特別支援学校や社会福祉施設等で国の資格を持つアートセラピストとして働きました。2010年に来日してからは、「韓国カウンセリング協会」のスーパーバイザーとしてのサポートやアートセラピープログラムの助言などを担当しています。
 アートセラピーとは、セラピストが作品と表現式を通してクライアントの感情、認知、発達状態などを読み取り、クライアントから解釈を引き出す心理療法の一種です。私はとくにカラーセラピーを専攻し、一般の子供たちや発達障がい者、絵を描くことができない方々の心をケアし、達成感を高揚させ、表現力の向上などを図るプログラムを研究しました。


Q 活動を始めるきっかけは何でしたか

A 主人と私は、今から15年前に日本への宣教師として献身しました。大学では美術と衣装デザインを専攻したので、その専門知識を宣教活動に結びつける方法はないかと祈る中で出会ったのが、アートセラピーでした。その後、大学院に進学し、担当教授に子供たちが使う色彩を研究するカラーセラピーについて研究することを勧められたのが、きっかけでした。


Q どのような聖書の御言葉に励まされていますか

A 「わたしの愛する兄弟たち、…主の業に常に励みなさい。主に結ばれているならば自分たちの苦労が決して無駄にならないことを、あなたがたは知っているはずです」というコリントの信徒への手紙一、15章58節のみ言葉に大きく励まされ、力づけられています。
 日本宣教のために、韓国でも来日してからも長い時間準備してきましたが、心の片隅では「違う文化を持つ国と教会で、私に何ができるのだろう」という心配と疑問がありました。そんなある日、出席した祈祷会で取り上げられたこのみ言葉に励まされ、大きな慰めを受けました。その時から、「主に結ばれているならば自分たちの苦労が決して無駄にならない」というみ言葉は、来日10年を迎える今日まで片時も心から離れることなく、神様の励ましの言葉として、宣教活動の力になっています。


Q 信仰者として心がけておられることがありますか

A 神様との交わりの大切さと共に、信仰者同士の交わりの大切さを忘れないように心がけています。宣教師という特殊な身分のために、新しい働き先(教会)へ異動することがよくあったのですが、その分、行く先々で新しい出会いが与えられ、いろいろな方々との交わりに恵まれています。みんな、お互いの信仰の証や祈りの課題を分かち合えるかけがえのない信仰の友です。3年くらい前から体調を崩し辛い時期がありましたが、そのときも多くの方に祈り、助けていただいたおかげで、今はだいぶ回復しています。これからも日本と韓国という国籍の違いを超えて、主にある交わりを深めていくことができるようにお祈りしています。


Q 活動をとおしてどんなことを目指しておられますか

A 日本では個人的なカウンセリングに力を入れています。しばらく体調不良で思うように働くことができませんでしたが、これからは、教会ではもちろん、宣教師と家族の心のケアにアートセラピーが用いられますように願っています。

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