Rejoice 連携 カルヴィニズムる人たち #32 2021年8月1日放送

平岡光司(松山教会長老)

平岡光司(松山教会長老)




 左/ 松山キリスト教会書店内。妻のヒフミ姉と
 右/ 松山キリスト教会書店入り口
松山教会書店内。妻のヒフミ姉と  松山教会書店入り口



Q どのようなお仕事をしておられるのですか

A 有限会社松山キリスト教書店を経営しています。店長兼営業担当です。店頭販売だけでなく、訪問販売が大半です。愛媛県だけでなく香川県までをエリアに教派を問わず、教会、ミッション・スクール(幼稚園、保育園、中学、高校、大学)の100あまりを対象に毎月10日間は訪問販売に出かけます。愛媛県は、東予の新居浜から南予の宇和島まで日帰りで、香川県は、高松市までを3日間泊りがけで回ります。自動車に段ボールに入れた予約本、新刊本を満載して出かけます。私が留守の間は、妻が店頭販売をします。時折、多忙な時はアルバイトの方をお願いする時もありますが、たいていは夫婦で切り盛りをしています。


Q お仕事を始めるきっかけは何でしたか

A 松山キリスト教書店は50年の歴史があります。父の靖久から兄の信司へと経営が受け継がれました。兄が横浜キリスト教書店の経営を任されるようになり、急遽25年務めていた信用金庫を退職して書店に務めることになりました。当時は、松山市2番町の一等地に店舗を構えていましたが、テナント代も高く、客足が遠のいていましたので、2012年1月に自宅を改装して店舗と併設にして現在地に移転しました。


Q どのような聖書の御言葉に励まされていますか

A 訪問販売も、片道2時間以上かかる宇和島を往復して心身共に疲れて帰宅し、翌日は八幡浜という具合に出かけています。マタイによる福音書11章28〜30節です。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」の御言葉に支えられています。訪問先で、他教派の高齢者の多い小さな教会の牧師や信徒の方が、祈祷会で「キリスト教書店の働きのために」と祈祷課題に挙げてお祈りしてくださっていることをお聞きしたり、「書店を無くさないで」という言葉をかけてくださった時は、とても励まされ慰められます。


Q お仕事をとおしてどんなことを目指しておられますか

A 最近の傾向として活字離れと読者層の高齢化が顕著です。かつては定期刊行物を購読してくださっていた方が高齢になられて定期購読をやめたり、若者があまり活字本を読まなくなってきています。また、ミッション・スクールも生徒数が減少しているだけでなく、教派に関係なく教会学校の生徒数が少なくなり、以前と比べてクリスマス、イースターに向けての本やグッズの注文は少なくなりました。
 訪問販売では、予め注文を受けていた書籍の配達だけでなく、お客様に新刊本、話題の書など現物を紹介し、実際に手に取って、中を見てから購入して頂けるように心掛けています。
 最近、全国的に後継者がいなくて閉店、廃業したキリスト教書店が増えてきました。正直なところ松山も経営が厳しくなってきています。しかし、キリスト教書店は、文書伝道という観点からも完全になくしてはいけない業種と思います。時折、店舗に、「かつてギデオン聖書を貰って読んだことがあるので、改めて自分で聖書を買って読んでみたい」とか「求道者向けの本、受洗のお祝い、お見舞いに適した本は」と言われるお客様が来られます。お客様のニーズに相応しい本を紹介できるように気を配っています。多くの方に、もっと本の魅力を知ってもらいたいです。


【松山キリスト教書店】
 〒790-0804 愛媛県松山市中一万町1−23
 電話089−921−5519 FAX089−921−5413
 営業10:00〜18:00、定休日は日曜、祝日



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