52年の長きにわたりユダ王国の王として君臨したウジヤ王は、経済力、軍事力に裏打ちされた強大な政治権力を手にしました。彼の心は高ぶり、さらに宗教的な絶対的権能を欲しました。香をたくという祭司だけに許されている宗教的領域に踏み入ろうとしたのです。ウジヤ王は主のさばきによって重い皮膚病に打たれ、死ぬまで隔離され、先祖たちの墓にも入ることができませんでした。聖書は、政治的権能を委ねられている為政者が宗教的権能を帯び、個人の思想や宗教を統制することに警告を発しています。祭司アザルヤは…ウジヤ王の前に立ちはだかって言った。「ウジヤよ、あなたは主に香をたくことができない。香をたくのは聖別されたアロンの子孫、祭司である。…あなたは主に背いたのだ。主なる神からそのような栄誉を受ける資格はあなたにはない。」(歴代誌下26:17-18)