月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年10月17日(木)

箴言10章 私たちの口が命の源となる

  

神に従う人の口は命の源
神に逆らう者の口は不法を隠す。
憎しみはいさかいを引き起こす。
愛はすべての罪を覆う。
聡明な唇には知恵がある。
意志の弱い者の背には杖。
知恵ある人は知識を隠す。
無知な者の口には破滅が近い。(箴言10:11-14)

 箴言10章8節から14節には、口や言葉についての表現が多く出てきます。口で失敗することの多い私たちは、注意深く耳を傾ける必要があるでしょう。

 神に逆らう者の口は、8節と10節で「滅びに落とされる」と言われ、11節では「不法を隠す」と言われ、14節では「破滅が近い」と言われます。どの表現も、神から遠く離れていくこと、物事をひた隠しにして真実を語らず、信仰共同体を散らしてしまうような末路を想像させます。

 それに対し11節では、神に従う者の口が「命の源」と呼ばれます。これは、「命の泉」とも呼べる言葉です。泉は旅人の渇きをいやすものです。乾燥地帯においては、人も動物も生き物なら何であっても集まる場所となり、すべてを生かします。それと同じように、私たちの口が命の泉、命の源となり、他者に益するようにもなるのです。

 そのための秘訣は、私たちが神の言葉を受け入れて口を開くことです。そのとき、私たちの口とそこから出てくる言葉は、人びとを主の御許へと導き、生かすことへ用いられていくのです。

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