月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年11月 4日(水)

ヨナ3章 滅びから思い直される

  

神は彼らの業、彼らが悪の道を離れたことを御覧になり、思い直され、宣告した災いをくだすのをやめられた。(ヨナ3:10)

 ヨナはようやく敵国の都ニネベに神の言葉を告げにいきます。その内容は、40日後にニネベの町が滅びるという裁きの宣言でした。ニネベの人びとはこの裁きの宣言を聞き、イスラエルの神を信じました。ニネベの王も悔い改めの姿勢を示し、ニネベの町全体に断食を命じました。神の裁きが告げられるほど悪事に満ちていたニネベでしたが、神の裁きを聞いて町全体が即座に悔い改めるのです。

 すると神がニネベを滅ぼすことを「思い直された」と、ヨナ書は伝えます。神が「思い直される」というのは非常に興味深い言葉です。不変の神が「思い直される」ということがあるのでしょうか。しかし、神は愛と赦しの神です。人間が神に立ち帰らず、そのまま滅びてしまうことを望んではおられません。神が滅びから「思い直された」ということは、ご自身の変わることのない愛と赦しの御性質に対して、真実であられるということです。

 私たちも神の御前で罪人であり、滅ぼされる存在でした。そのような私たちの滅びを神は惜しみ、イエス・キリストによって赦してくださったのです。この愛と赦しこそ、私たちが心に留めるべき福音です。

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