月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年2月11日(木)

創世記11章1-9節 神のようになろうとする罪

  

彼らは、「さあ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう。そして、全地に散らされることのないようにしよう」と言った。(創世記11:4)

 建国記念の日は、天皇を神格化した戦前の「紀元節」を復活させたものです。戦後、象徴天皇制に変わりましたが、天皇への崇敬による国民統合のしくみは、今も続いています。

 人間が一致団結を図り、神に反逆する全体主義ほど恐ろしいものはありません。それが「天まで届く塔のある町を建て」、いと高き者のようになろうとする人間の罪の本質の表れだからです。

 1節に「同じ言葉を使って、同じように話していた」とあるように、人は言葉だけでなく、同じ精神と思想で結託していました。そこで神は、言葉、思想を混乱させて、人びとを散らされたのです。

 しかし、神はキリストによって、混乱から人類を回復する道を開いてくださいました。教会は混乱から贖われた霊の一致に基づく共同体です。それゆえ主の民には、人が作り出す全体主義の策略を見抜き、戦うことが求められています。

 絶えず全体主義的な考えや制度の中に引きずりこもうとする私たちの罪を、天から降ってこられた主イエスの御言葉と聖霊の力によって、ことごとく打ち砕いていただこうではありませんか。

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