月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年3月25日(木)

ヨブ12章 不条理の中で

  

神に呼びかけて
答えていただいたこともある者が
友人たちの物笑いの種になるのか。
神に従う無垢な人間が
物笑いの種になるのか。(ヨブ12:4)

 ヨブは自らを、「神に呼びかけて、答えていただいたこともある者」、「神に従う無垢な人間」だと語ります。神の命と恵みの約束の中で、真心から神を畏れて歩んできたのに、今や、自分は町中の人から蔑まれ、友人たちの物笑いの種にされている、とヨブは嘆いています。

 神の沈黙と不条理の中で、ヨブが切望していた仲裁者、ヨブの苦しみを我が事として理解し、傍らに立って執り成してくださるお方は、まだ見ぬ約束の救い主だったのではないでしょうか。

 主イエスが洗礼を受けられたとき、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と天からの声がしました(マコ1章11節)。しかし、「彼は軽蔑され、人々に見捨てられ、多くの痛みを負い、病を知っている。…わたしたちは彼を軽蔑し、無視していた。彼が担ったのはわたしたちの病、彼が負ったのはわたしたちの痛みであったのに、わたしたちは思っていた、神の手にかかり、打たれたから、彼は苦しんでいるのだ、と」(イザ53章3、4節)。受難の主イエスこそ、私たちの真の仲裁者です。

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