月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年4月28日(水)

ルカ23章26-43節 十字架につけられ

  

「されこうべ」と呼ばれている所に来ると、そこで人々はイエスを十字架につけた。犯罪人も、一人は右に一人は左に、十字架につけた。(ルカ23:33)

 ユダヤ人によって捕らえられ、総督ピラトの前に引き出された主イエスは、ローマ帝国の処刑方法である十字架刑によって犯罪人の一人として殺されました。それは人の目には無意味な死に見えるものでした。

 しかし、十字架は神の知恵であり、罪人を救うための身代わりの死でした。それは、「木にかけられた者は皆呪われている」という律法の成就であり(ガラ3章13節)、主イエスは罪人が受けるべき呪いを引き受けてくださったのでした。そして、刑罰である十字架は、これが神ご自身による裁きの刑罰であったことをあらわしています。主イエスは罪人の代わりに刑罰を受けて無罪の宣告を勝ち取り、救いをもたらしてくださいました。

 この救いを主イエスの最も近くで受け取ったのが、一緒に十字架にかけられた犯罪人でした。一人は主イエスをあざけりましたが、もう一人は自らの罪を認めて主イエスを信じ、楽園にいるという救いの約束を与えられました。無意味で愚かに見える十字架こそ、「救われる者には神の力」なのです(1コリ1章18節)。

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