月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年4月30日(金)

ヨハネ19章38-42節 葬られ

  

その後、イエスの弟子でありながら、ユダヤ人たちを恐れて、そのことを隠していたアリマタヤ出身のヨセフが、イエスの遺体を取り降ろしたいと、ピラトに願い出た。ピラトが許したので、ヨセフは行って遺体を取り降ろした。(ヨハネ19:38)

 主イエスは、アリマタヤのヨセフによって墓に葬られました。ローマ帝国の刑罰で殺された主イエスの遺体を引き取るということは勇気のいることでした。しかし、ヨセフの願いは聞き入れられ、ニコデモの協力のもと、主イエスは墓に葬られることになりました。

 使徒信条がこの葬りにまでふれるのは、このことが主イエスは間違いなく死なれたということの証拠であったからです。それは十字架の死による罪の贖いの御業が成就したことを再確認させてくれます。そして、この葬りは、神にとっては主イエスの復活に向けた備えでもありました。主イエスは気絶した状態から目を覚ましたのではなく、墓の中での死から確かによみがえられたのでした。

 私たちもやがて死に、葬られます。葬儀は地上における最後の信仰の証しの場となります。かつて信仰を求めていたニコデモが主イエスの葬りに加わったように、葬儀という人間の悲しみと無力を感じさせられる場において、神の力ある招きが実現することがあります。そして、葬儀はまた復活への最初の備えとして希望のときともなるのです。

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