月刊誌リジョイス 聖書日課 2024年3月29日(金)

出エジプト12章 過越によるエジプト脱出

  

「『これが主の過越の犠牲である。主がエジプト人を撃たれたとき、エジプトにいたイスラエルの人々の家を過ぎ越し、我々の家を救われたのである』と。」(出エジプト12:27)

 ジプトの初子が撃たれるという決定的な神の御業によって、ついにイスラエルの民はエジプトの奴隷の家から解放されます。

 これまで民を去らせようとせず、頑なで強気だったファラオは、完全に打ちのめされました。彼はモーセとアロンに出て行くように告げます。これはモーセやアロンの力でできることではありません。すべては神の御力によることです。イスラエルの人びとも、ファラオとエジプト人も、モーセをお遣わしになった神こそがまことの神であられることを知らされたのです。ファラオが最初に言った「わたしは主など知らない」という言葉に、主はその驚くべき御業をもってお答えになり、ご自身をお示しくださいました。

 このとき、小羊の血が流され、主の過越があり、食事がありました。イスラエルの人びとにとって、この体験が救済の原点となりました。それは子孫に語り伝えられ、過越の食事として受け継がれていきます。

 この過越の小羊が十字架の贖い主キリストを指し示しています。ここにはキリストによる罪と死からの解放を指し示す、神の壮大な救いの御業が描かれています。私たちの救いは、神の小羊キリスの十字架と復活の恵みによるのです。

 【祈り】 主よ、私たちを、あなたの驚くべき救いの恵みを信頼して生きる者としてください。

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