キリストの恵みによって | テトスへの手紙 3章

RCJメディアミニストリー「ふくいんのなみ」のトップページへ戻る

テトスへの手紙 3章

こうしてわたしたちは、キリストの恵みによって義とされ、希望どおり永遠の命を受け継ぐ者とされたのです。
…神を信じるようになった人々が、良い行いに励もうと心がけるようになります。これらは良いことであり、人々に有益です。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テトスへの手紙 3章7節~8節

キリストの恵みによって

3章でパウロは、正しい信仰とともに、正しい生活を強調しています。パウロは「わたしたち自身もかつては、無分別で、不従順で、道に迷い、種々の情欲と快楽のとりことなり、悪意とねたみを抱いて暮らし」ていたと語ります。けれども、キリストの恵みによって救われ、聖霊によって新しく生まれさせられたことによって、良い行いに励もうと心がけるようになったことを告白します。

信仰者の信仰と生活は、キリストの恵みを土台にしています。それゆえ、キリストの恵みがなければ、信仰は信念にすぎなくなり、また生活は、倫理的生活に留まるだけです。信仰者の生活は、単なる良い行いの積み重ねではありません。それは、神が私たちに豊かに注がれた恵みが、私たちから溢れ出ることの結果なのです。

今、信仰生活の面で悩む部分がありますか。そうであれば、主の恵みを切に求めましょう。「神は、わたしたちが行った義の業によってではなく、御自分の憐れみによって、わたしたちを救ってくださいました」。その神が、必ず私たちをまた新たに造り変え、励ましてくださいます。

金 昭貞(JEM日本福音宣教会)