一致を保つように | テトスへの手紙 3章

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テトスへの手紙 3章

愚かな議論、系図の詮索、争い、律法についての論議を避けなさい。それは無益で、むなしいものだからです。分裂を引き起こす人には一、二度訓戒し、従わなければ、かかわりを持たないようにしなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テトスへの手紙 3章9節~10節

一致を保つように

パウロは、分裂を引き起こす人に対して、厳しい態度で接するよう命じています。

実際、教会が分裂するならば、それは単に人間同士の仲違いでは終わりません。教会の分裂とは、キリストの体が痛み、傷つき、血を流すことだからです。そのことで、教会を離れ信仰を失うようなことが起こるなら、それはその人の命(永遠の命)に関わる、大変なことなのです。

教会の分裂において、キリストを信じる者たちを神の愛と神の国から離れさせようとする、サタンの策略があります。そのためパウロは、愚かな議論、詮索、争いを避けるように勧めます。サタンの策略に絡め取られてはならないからです。私たちはむしろ、洗礼や信仰告白に際して、教会の「純潔と平和とのために努める」と誓約したことを思い起こして、教会の一致を保つように努めます。

私たちの一致の土台は、十字架の死に至るまでへりくだられた主イエス・キリストです(フィリ2章4~11節参照)。キリストのゆえに、「だれをもそしらず、争いを好まず、寛容で、すべての人に心から優しく接する」ことを心がけるのです(2節)。

木村 恭子(川越教会)